2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧
「さて」 悠衣は会話が一区切りしたと感じて切り上げさせた。 「智亜希‥‥、あなたには家族になったら亜由という名前をあげたいと思います」 「亜由‥‥」 「名前を呼ぶ度に僅かながら堅くなっていましたね。嫌悪感やつらい思いをずっとしてきたのではないのか…
今朝主治医が巡回されて午後退院に。 自身で処置できる様になっただけなので快方に向かった訳ではない。 ちなみに向かいの人も午後退院だった。
真帆は会ったその日のうちに悠衣たちが連れて帰る事になった。 「広い‥‥」 「ようこそ、我が居城へ‥‥とでも言えばいいのかしら」 「ゆーちゃん、それ、どこのアレよ‥‥」 「ふふ」 真帆が感嘆とする中、悠衣は自宅兼研究所の各部屋を案内。 そのうち空き部屋…
出血は続くが恐らく明日か明後日にも退院予定。 明日は雨らしいので明後日の方が楽なんだが。 とりあえずAUCの継承時刻を決めておかなければ。偶数時間か奇数時間か‥‥。 それにしても入院中は執筆が捗る。真帆・亜由登場話も粗方終わったし。後は亜由加入時…
その後、沙那から警察に情報提供した事で養父逮捕となった。 養父は実のところ智亜希の母とは入籍しておらず、何かと貢がせていたそうだ。 凶器は沢に捨てられたのを発見、余罪追求しつつも殺人として立件と相成った。 智亜希は独りとなった事で孤児院に入れ…
「‥‥と、私はそんな経緯(いきさつ)で悠衣と暮らしているのだ」 奈恵は家族の事はぼかしながらも、悠衣に引き取られるまでの事を打ち明けた。 「じゃあ、奈恵さんは孤児‥‥?」 「そういう事だな」 「私もだよー」 「沙那さんも!?」 「言ってしまえば、私…
ステロイド剤はやっぱり16時だそうだ。主治医から伝えられてやっと、というところ。 これで処方中は‥‥まあ、そういう事が確定な訳だな。 出血の診断次第だが、順調にいけば月曜にも退院予定。退院後もまったり療養だが。
あれから5日経ち、適性の子は見つからず、しかし姉妹は楽しく過ごしていた。 そして迎えた休みの最終日。 奈恵は沙那が受けた仕事の打ち合わせの為に午前中だけ一人で外出した。もちろんメイド服である。 打ち合わせは滞りなく進み、双方納得のいく形で終了…